目立つことより、毎日を静かに支える空間を。見せびらかすより、使うほどに味わいが増すものを。
日本の住宅は面積が限られているからこそ、家具の高さや配置のバランスが空間の印象を大きく左右します。視線の高さ、床からの距離、余白の取り方を丁寧に測ります。
無垢のナラやウォールナット、漆喰、石。手で触れて、年を重ねるごとに色味と手触りが変わっていく素材を選びます。最初から完成形ではなく、住む人とともに育つ素材。
朝の光、夕方の影、夜の灯り。同じ部屋でも時間帯で全く違う表情になります。自然光を活かし、人工照明で補うのではなく、光の階層を設計します。
図面や写真だけでなく、実際に住んでいる様子や光の入り方、家族の動線を丁寧に伺います。理想を聞くより、現在の暮らしの癖や困りごとを大切にします。
床・壁・天井・家具の素材を一つ一つ選びます。自然光の時間変化をシミュレーションし、照明計画も同時に行います。
家具の位置だけでなく、人が動くスペースや視線が抜ける場所を意識して微調整します。模型や現地で何度も確認します。
現場で気づいたこと、素材の話、設計の考え方を書いています。